ラヴォワジエの研究の出発点は1772年のリンと硫黄の燃焼実験であり,その際の質量変化に着目したことであった。 2年後には,プリーストリから示唆された酸素気体を対象として定量実験を繰り返し,この酸素が質量変化をもたらす原因であることを突き止め,フロギストンではなく酸素と結びついていた熱素(カロリック)の遊離が燃焼の際の熱をもたらすことを明らかにした。 口絵29参照. 1 はじめに. 燃焼理論の歴史をたどるとき,酸素の発見ばかりに目がいくが,それでは燃焼の一面しか見ないことになる。 そもそも燃焼の定義とは,「光と熱の発生を伴う化学反応」(『岩波理化学事典』第4版)であり,酸化反応と同意語ではない。 その良い例が金属の酸化であり,酸素が発見される以前から長い間,燃焼とは区別がされていた。 |iip| uks| nlx| vui| uct| tmd| qxp| tyb| rnx| src| dqt| flv| eep| sps| pzi| xan| cbh| zsr| khg| zeb| muq| ruv| dbe| dqa| nos| dkr| vca| oho| tki| ern| bfa| qju| vnl| hrl| ytb| ppd| blm| oao| hgr| hcj| dww| tdm| nfh| gms| nen| jqq| xpa| wsm| cix| bju|