内部の経験への非反応性
敵意的な反応をとる」特性と定義し,拒絶感受性が高い人 は拒絶に過剰反応し,そのため適応的な対応を取ることが できないとしている。相田・磯部(2015)は,実験場面におい て被拒絶感受性の高い者は,常に他者の表情に注目して
内臓感覚は,感覚としての機能に加え,感情と非常に密接なかかわりがあることが指摘されている.私たちは,悲しみを感じるときには,身体内部が冷たくなり,喉がつまったり,胃が重くなったりしているように感じる.反対に,喜びを感じるときには,身体内部が温かくなり,心拍数が速くなる感覚が伴うことを,これまでの経験でよく知っている.身体の内部状態に関する内受容感覚は,生命維持のための痛みや違和感の処理だけでなく,感情においても何らかの役割を持っている可能性が示唆されるところであろう.実際に,感情を感じる過程に自律神経系や内臓反応といった身体反応(情動反応)が何らかの一次的な役割を持つのか,あるいは随伴現象に過ぎないのか,というテーマは,ウィリアム・ジェームズ3)以来,人間が感情を感じるメカニズムを理解
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