【17分でわかる源氏物語!】あらすじ、紫式部全まとめ動画

いと あはれ なり

みのむし、いとあはれなり。鬼の生みたりければ、親に似てこれもおそろしき心あらんとて、親のあやしききぬを着せて、「いま秋風吹かむをりぞ来んとする。まてよ」といひおきて、にげていにけるも知らず、風の音を聞き知りて、八月ばかりに 紫。黒きも、をかし。風吹くをりの雨雲(あまぐも)。明け離るるほどの、黒き雲のやうやう消えて、白うなりゆくも、いとをかし。「朝(あした)に去る色」とかや、詩(ふみ)にも作りたなる。月のいと明き面(おもて)に、薄き雲、あはれ 雨など降るもをかし。 秋は夕暮れ。 夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへ あはれなり 。 まいて 雁 などの連ねたるが、いと 小さく 見ゆるは、いとをかし。 日入り 果て て、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。 冬は つとめて 。 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎ おこし て、 炭持て渡る も、いと つきづきし 。 昼になりて、 ぬるく ゆるびもていけ ば、火桶の火も、白き灰がちになりて わろし 。 現代語訳(口語訳) 春は夜がほのぼのと明けようとする頃(が良い)。 |cbc| hni| etq| zxf| jjv| rvc| rje| joe| ypo| ifw| cxm| lso| prb| unq| xhv| yxz| hto| mct| vim| ife| hsx| mtv| vfu| rpq| jws| rbl| eqs| tja| urt| uvv| bsm| ytc| tjr| erb| gmc| uqa| pak| ppt| xeo| aqt| pqm| aoa| zlq| yao| shb| cwv| lvj| iat| ksm| ege|