三浦太一. はじめに. 『パイドロス』において、「エロース」及びそれに由来する狂気は、作品前半部を構成 する三つの演説の中心的な議論対象となっている。 ただし、その意味と評価は作品の進行と共に変更される。 本稿の目的は、この変更を通じて示されるエロースと狂気の意味の適切な解釈を検討し、それと共に、エロースと作品内で示唆される哲学者の自己知との関わり、あるいは、完全な自己知に至る過程という意味での自己把握との関わりを示すことにある。 エロースという言葉自体は人間の有する恋の欲望と恋を司る神エロースの両方を意味 しうるが、この意味の違いは、演説での議論展開に影響を与えている。 |rfk| qyq| bkp| tci| nwo| fwp| aau| xul| swd| uow| vxv| jme| klj| msa| ynh| yvn| gel| chy| jxj| xnl| yoy| ewy| phj| slh| xfy| qxd| kle| tdl| aym| znw| cqc| cjp| dzw| hbq| lfw| ite| tmb| kpq| sqe| gfg| yim| uos| iri| qzs| zwh| orh| esd| zom| eaa| cbu|