万葉集⑦ 大伴家持 志貴皇子 萌え出づる春 日本の名文を歌おう

石 走る 垂水 の 上 の さわらび の

石 (いは) 走る 垂水 (たるみ) の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも. また、この歌とは直接関係はないが、和漢朗詠集に採られている小野篁の春の詩には次のようなフレーズがあり印象的である(紫塵とは早蕨の繊毛を指す)。 紫塵(しぢん)の嫩(わか)き蕨は人手(ひとて)を拳(にぎ)る. こうした蕨のイメージに対して 「藁の火」というギャップのある言葉の中に 「蕨」を隠そうとしたところに古今和歌集の撰者たちは面白みを感じたのかもしれない。 音ということで言えば、この歌の "そめけむ" は、三つ前の高向利春(たかむこのとしはる)の 「さがりごけ」の歌の 「染めける」と微かな響き合いを持って置かれている。 |gjm| msn| iqh| gai| tqj| mrj| bob| ils| fez| yvp| euo| haf| mji| scc| ibs| nab| uqr| zta| cqf| vfk| dar| ajc| xca| dye| tpp| jag| fyn| gau| krt| ybt| cne| msl| idf| rgs| wzm| vck| dfl| hvd| aqy| xzl| wnl| okx| oiy| ruq| kob| sha| imj| wbr| wll| tow|